格安SIMの速度は遅いのか?

大手キャリアから格安SIMへ契約を変更してから悩むのが通信速度。 大手キャリアやサブブランドの回線速度は担保されているので通常時と比べ混雑時でも速度は変わりませんが格安SIMは1Mbps未満は当たり前です。 YouTubeの普通の画質360pで330kbps~680kbps、高画質480pで700kbps~1.2Mbps・最高画質1080pで2.4Mbps~3.8Mbpsが必要とされています。

格安SIMの帯域は一度に流せるデータ量が限られている

格安SIMの通信サービスを提供する事業者は「MVNO」と呼ばれ、MVNOは大手キャリアの回線を借り受けて通信サービスを提供しています。 この回線を借り受ける時に「一度に流せるデータ量」となる帯域が決められるのですがMVNOが持つ帯域の広さとその利用者数によって通信の混雑具合が変わってきます。

帯域以上のデータ通信量が発生することで超えてしまった通信は後回しにされ速度遅延(遅くなったと感じるだけ)が発生します。負担となる超えてしまった通信と超えなかった通信の隔たりはユーザー間で不平等であることからMVNOは対策をおこなっているとされています。

格安SIMの帯域はなかなか増やせない

帯域を増やすことで速度遅延は解消されるわけですが低価格の通信サービスを提供するためにMVNOはコスト(設備への投資や人件費など)を抑えていますので帯域を増やすとなるとコスト増により低価格のサービスを維持することが難しくなります。

また、速度遅延の状態が24時間ではなく一定の時間に集中して発生している場合は速度遅延が発生しない時間帯への設備投資とが無駄となるため安易に帯域を増やすことができません。

サブブランドの格安SIMという選択

ストレス無く使うには混雑する時間帯(通勤時間・昼休憩・帰宅時)などのを避けたり、人ごみを避けたり、再起動して繋ぎなおしたりと工夫が必要です。

逆にこのような方法をで混雑時を避けることのできない時間帯に通信する必要が多い場合は大手キャリアや通信が安定しているUQ Mobile(KDDI)やY! mobile(ソフトバンク)などのサブブランドSIMへの乗り換えがおすすめです。

ドコモ「ahamo」の登場

2021年3月に提供開始となる月額2,980円(20GB/月)のドコモ「ahamo」なのですが完全に楽天モバイルの月額2980円(データ通信&音声通話使い放題)を意識した価格設定。

楽天モバイルの料金設定

また楽天モバイルのデータ通信使い放題の範囲は自社で構築したエリア(自社構築以外のエリアはKDDIのネットワークに接続)のみに対しドコモの100%に迫る人口カバー率。

さらには楽天モバイルは300万名限定で1年間通話料無料キャンペーンを打ち出していますが、キャンペーン適用終了時期をむかえたユーザーの動向が気になるところですが、価格だけではなくMVNO(格安SIM)ならではのサービス形態(プランや独自性)を比較した選択が必要になりそうです。

ドコモ「ahamo」発表同時期にはドコモの料金をさらに下回る新プランを日本通信が発表しています。